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 99.9.7更新
抗癌剤感受性試験

 Page 5 感受性試験の位置づけ
 
   近年の医療サービスの向上において、オプション(個別化治療)の充実が取り上げられることが多い。個別化治療と言うとよく分からないかもしれませんが、乳房温存療法、術後放射線治療、術前化学療法、術後化学療法、術後内分泌療法など、それぞれどれを選ぶか決めること自体が、個別化治療であり、その治療法を選ぶためには常に、個々の情報が必要とされます。

 現在までに必要とされてきた情報としては、病理診断、先のエストロゲンレセプターが重要なものですが、実際には、前のページで述べたように、治療をより効果的に行うために用いられます。病理診断からは、腫瘍の広がりや、進行度を知り得るので、乳房温存療法の適応や、放射線治療の必要性、リンパ節転移の有無からは、術後化学療法の適応が決定されます。 

 では、抗癌剤感受性試験はどうでしょうか。進行度からは、個々の症例における再発率が推測されますが、感受性は知ることが出来ません。今用いられているエストロゲンレセプターのように、抗癌剤に対してもその治療効果を推測できるものがあれば、積極的に化学療法の個別化治療が行えるものと考えられます。さらに、個々の症例に適した治療薬剤の選択が可能となれば、より効果的な個別化治療が行えるでしょう。 

 これらのことから、抗癌剤感受性試験は、より適切な抗癌剤治療を行うための貴重な情報を与えるものと考えられ、研究開発と臨床適応の迅速な対応が求められます。 
 


Page 1  抗癌剤感受性試験とは?
Page 2  再発乳癌に抗癌剤は効く!?
Page 3  感受性試験の現況と目的
Page 4  現在用いられている感受性試験(エストロゲンレセプター)
Page 5  感受性試験の位置づけ
Page 6  抗癌剤感受性試験の乳癌における過去のデータ

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