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 99.7.20更新
抗癌剤感受性試験

 Page 1 抗癌剤感受性試験とは?
 
感受性試験ってなんだ!
   良く知られている感受性試験に、抗生物質の感受性試験があります。患者さんから取ってきた菌をシャーレーで培養して、そこに抗生物質を入れます。そうすると良く効く抗生物質のまわりには、菌は生えません。 

 この試験は、ほとんどの細菌感染の治療の時において行われ(大したことがないときにはしないときもありますが)、この試験で菌に効かなかった抗生物質は通常使いません。なぜなら、培養している状態で効かないものは、まず効かないと考えられているからです。でも、試験で良く効いたからと言っても、みんなによく効くわけではありません。なぜかというと、体が弱っている人(免疫の落ちている人)に使った場合や、薬が体に入っても菌のところまで届かなかったりする場合にはあまり効かないからです。 
 

では、抗癌剤感受性試験ってなんだ!
   いまの文章を、抗生物質と抗癌剤、菌と癌を置き換えてみて下さい。

 患者さんから取ってきた癌をシャーレーで培養して、そこに抗癌剤を入れます。そうすると良く効く抗癌剤の中の癌は死んでしまいます。(こういう実験を僕はしています。) 

 (ここからは未来の話です。これをめざしています。) この試験は、ほとんどの抗癌剤の治療の時におい行われますが、この試験で癌に効かなかった抗癌剤は通常使いません。なぜなら、培養している状態で、癌に効かないものは、まず効かないと考えられているからです。でも、試験で良く効いたからと言っても、みんなによく効くわけではありまん。なぜかというと、体が弱っている人(免疫の落ちている人)に使った場合や、薬が体に入っても癌のところまで届かなかったりする場合にはあまり効かないからです。 
 

いま良く分かっていること。
  1. 抗癌剤の副作用は強い。効かないなら、治療しない方がまし。

2. 抗癌剤の効く腫瘍と効かない腫瘍がある。

3. 効かないとされる腫瘍の中にも、抗癌剤の良く効くものが有り、効くとされている腫瘍の中にもあまり効かないものがある。(個々の患者さんによって感受性が異なる) 

4. ある種の抗癌剤が効かなくても、他の種類の抗癌剤が効くことがある。 

 これらのことは、1を除いて全て細菌と同じです。ならなぜ、感受性試験をしないのでしょうか。副作用が強いのに。。。。。 
 

では、なぜ感受性試験をしないのか?疑問だぁ!
   理由は簡単です。まだ、研究段階だからです。でも、その研究が進まないのは、感受性試験自体の意味がないとか、抗癌剤は効か
ないものだと決めつけていたりとか、いろいろな理由で臨床研究に賛成しない医師が多いからです。 
患者さんは、命を張って一か八かのかけをするのか?
 でも、そろそろ患者さんの方から要求される時が来ると思います。なぜなら、金銭的なことは勿論、ただでさえ手術や癌の進行で弱った体にとって抗癌剤の負担は大きいからです。あきらめて、効かないと思いつつも高額な民間療法に救いを求めるか、医師に勧められるから、効く確率の少ない抗癌剤治療をうけるかです。悪いたとえかもしれませんが、馬の顔も見ずに馬券を買うようなものです。(僕は競馬はしませんが)少しでも確実な情報を得てから、治療を行うのが正当な考えだと思いませんか。
みんな受けるから抗癌剤の治療を受けるのか?
 良く効くとされている癌においてもそうです。例えば乳癌の手術後に行う抗癌剤治療の効果は世界的に認められており、確実に癌の再発や癌による死亡が減ります。でも、それは「抗癌剤のメリット」に書いたように100人に治療して、高々10人が恩恵をうけるだけです。他の人は、副作用に苦しみ、抗癌剤によって白血病が引き起こされる場合もあります。勿論、乳癌の治療ではそう言った副作用より、メリットの方が大きいため治療が行われますが、あらかじめ感受性試験で効かない人を除外すれば、そのデメリットを減らすことが出来ます。 


 こう言った理念のものに抗癌剤感受性試験の研究を行っています。この次には、実際の抗癌剤感受性試験について書きます。 
 

Page 1  抗癌剤感受性試験とは?
Page 2  再発乳癌に抗癌剤は効く!?
Page 3  感受性試験の現況と目的
Page 4  現在用いられている感受性試験(エストロゲンレセプター)
Page 5  感受性試験の位置づけ
Page 6  抗癌剤感受性試験の乳癌における過去のデータ

 

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