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抗癌剤のメリット Page 2

 乳癌の論文を例題として
 
 例えば、ここに一つの論文があります。

Ten-Year Results of FAC Ajuvant Chemotherapy Trial in Breast Cancer, GN Hortobagyi et al. American Journal of Clinical Oncology 12(2): 123-128, 1989

 この論文では、乳癌の治療において、手術だけの治療の人と手術と抗癌剤(FAC:5-FU+アドリアマイシン+エンドキサン)の治療の人を比較しています。まず、どんな患者さんが入っているのか書き出してみます。 

患者背景 手術とFAC
手術のみ
total
222
186
Stage II(術後)
147
116
Stage III(術後)
75
70
   これは説明がいりませんね。病期分類の詳しくは、がんセンターのサイトへ。          http://wwwinfo.ncc.go.jp/NCC-CIS/pub/sites/0sj/breast.html#04
術後10年の生存率(%) 手術とFAC
手術のみ
p(検定の値)
total
54
33
<0.01
Stage II(術後)
62
37
<0.01
Stage III(術後)
40
26
0.05
   では、これです。例えば、Stage IIの場合。手術のあと10年後に生存している人の%は、手術だけでは37%(100人のうち37人が生存していた。)ですが、抗癌剤の併用で62%(100人のうち62人が生存していた。)に上がっています。 

 下の図の a=38% b=25% c=37% となります。

 抗癌剤の副作用を我慢して得した人は、100人のうち25人と言うことです。 

c は、手術だけでもよかった人。

b は、術後の抗癌剤をうけなかったら、死亡していたが、抗癌剤で助かった人。 

a は、抗癌剤をせっかくうけたが、効かずになくなった人。 と言うことです。


 次には、それぞれの方の場合について、どうかを見るようにしてみたいと思います。
 
 
  Page 1  抗癌剤の恩恵にあずかる人はどれくらい?
Page 2  乳癌の論文を例題として
Page 3  情報の表の見方
Page 4  データ集 1(小細胞肺癌の化学療法)
Page 5  データ集 2(乳癌の術後化学療法)
Page 6  癌の終末期でも抗癌剤治療を受けるか?

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