| 乳癌の発生、進行には女性ホルモン(エストロゲン)が大きく関わっています。そのため乳癌の治療ではエストロゲンの働きを抑制する、また体内のエストロゲン量を低下させる薬が、ホルモン療法として用いられます。代表的なホルモン剤として、以下のものがあります。補助内分泌療法として使用される薬剤は、(1)抗エストロゲン剤と(2)LH-RH
analogueです。最近では、閉経後の術後療法に(3)アロマターゼ阻害剤が用いられることが多くなってきています。
(1)抗エストロゲン剤:
乳癌細胞のエストロゲン・レセプターとエストロゲンの結合を抑制することで効果を発揮する。タモキシフェン(商品名ノルバデックス)。
(2)LH-RH analogue:
脳の下垂体に作用して、卵巣からのエストロゲン分泌を抑制する。(商品名ゾラデックス、リュープリン。)
(3)アロマターゼ阻害剤:
副腎、脂肪組織、乳癌組織内のアロマターゼを阻害して、エストロゲンを低下させる。アフェマ、アリミデックス。
(4)黄体ホルモン剤:
主に乳癌細胞のプロゲステロン・レセプターに作用。ヒスロンH。
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