| 腫瘍マーカーとは、腫瘍から出てくる物質で、採血して血液中の濃度を測ります。その濃度から、癌の細胞がどれくらい体内にあるかを推測するものです。
乳がんの腫瘍マーカーにはさまざまなものがありますが、主に、手術後の再発の早期発見のためや、進行がんの場合の抗癌剤の効き目を見るためのものとして検査します。いくつかある乳がんの腫瘍マーカーの中で、定評のあるのが、「CA15-3」と「CEA」のふたつです。多くの施設で少なくともこのふたつは、測定していると思います。このほかに、それぞれの施設により、ST-439、TPAなどを加えているところがあると思います。
乳がんに限らず、腫瘍マーカーというのは、再発・進行すればすべての患者さんで必ず上がるというものではありません。
例えば、再発した時点でのCA15-3の陽性率は50-60%にすぎません。そのため、いくつかのマーカーを同時に測定して、手術前に上がっているものを目安にしようとします。しかし、再発の徴候が全くなくても、あるマーカーが陽性になること(偽陽性)もあるので、むやみに多種類のマーカーを測定することは、偽陽性を呈する患者さんに不必要な検査や不安を強いることになる事もあり、注意を要します。手術前は上がっていなくても、再発すると徐々に上がってくる場合もあります。
しかし、いずれの場合でも、一度だけでは判断しかねるので、数回測った値の動きで、癌細胞が減ったか増えたかを推測する必要があります。
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